しっとり上品なコーヒー
Costa Rica
Don Oscar
El Coyote
【コスタリカ ドン・オスカル エル・コヨーテ農園】
農園情報
標高:1,800m〜1,950m
品種:ビジャロボス
精製方法:レッドハニー
産地:タラス・サンマルコス
農園主:アレハンドロ・ソレス
焙煎度:中浅煎り
カップコメント
バイン
シトラス
レッドカラント
ハニー
標高2050mに構えた新たな農園
コスタリカ随一の名産地、タラス地区。
その中心部と言えるサンマルコス地区に
ミルを構えるソリス一家は
素晴らしい品質のコーヒーを生み出すことで知られています。
曾祖父ドン・イスマエル・ソリス氏の代から
コーヒー生産をはじめ、
その息子であり現生産者の父にあたるドン・オスカル氏が
マイクロミルを設立したのが2013年の事です。
コーヒー生産の将来を見据え、
自身の家族、
そして
農園で働いてくれる人々の生活を
豊かにしたいという強い願いから
マイクロミルを設立しました。
ドン・オスカル氏が他界した2017年以降、
息子兄弟のアレハンドロ氏(兄)と
オラシオ氏(弟)が
父の意思を大切に受け継ぎ、
父の名を付けたドン・オスカル・ミルを運営しています。
コーヒー生産に情熱を傾け、
責任感が人一倍強かったドン・オスカル氏と同様に、
日々真摯に農園に向き合い、
品質向上に取り組んでいます。
エル・コヨーテ農園
エル・コヨーテ農園は、
2013年のミル設立以降に
毎年コツコツと貯めた資金を使い、
2016年に新たに購入した農地です。
標高2,050mと
ドン・オスカルが所有する
15の農園(農地区画)の中でも最も高地に位置する農園です。
コヨーテ(狼)が生息している事から、
その名が付いた農園で、
ビジャロボスや
ゲイシャ、
エチオピア47、
ティピカ、
パカマラなど
希少な品種の試験栽培を行っており、
ドン・オスカルのノウハウや
知見を投じた肝いりの農園です。
日当たりが非常に良い事から、
バナナを中心としたシェードツリーの下で、
時間を掛けて熟度を蓄えた
コーヒーチェリーが栽培されています。
また、
エル・コヨーテ農園の収穫は、
10年以上
ドン・オスカルで収穫経験のある熟練のピッカーが担当しており、
品質や姿勢を理解したベテランの手によって、
完全完熟のチェリーのみが収穫されています。
コロナ渦においては、
こうした中米を行き来するピッカーの人々の確保が
大きな懸念事項でしたが、
長年付き合っているパナマ人のピッカーの人々に依頼する事ができた事、
また彼らの収入の役に立てた事に安心したと語ります。
コロナ渦のコーヒー生産
特に、
コロナ渦の収穫においては、
クラスター対策として
ピッカーの人々に暮らしてもらう家を改築し、
保健省のプロトコルを遵守しながら
コーヒー生産に取り組みました。
コスタリカの国境がパンデミックにより一時閉鎖に陥り、
陸路が封鎖され、
ピッカーの雇用と収穫への多くの不安がある年でした。
また天候が不安定で、
例年に比べ歩留まりが悪い年でもありました。
そうした多くの苦労がありながらも、
最終的な品質の点では満足のいく年だったと語っており、
今後も、
カップクオリティを上げて、
スタッフやピッカー、
その家族の暮らしを豊かにすべく、
努力を重ねていきたいと語ります。